理事長 石井和男
理事長 石井和男
 皆様には、ますますご清祥のこととお喜び申し上げます。
 平素は、観音寺信用金庫(かんしん)の業務運営に格別のご理解とご支援を賜り、厚くお礼申し上げます。
 さて、平成21年度のわが国経済は、世界的な金融危機を発端とする急速な景気の落込みの後、世界各国の様々な政策対応もあって、ひところに比べれば落ち着きを取り戻し、一部に持ち直しの動きも見られるようになりました。しかしながら、秋以降の急激な円高、物価の下落も加わり「デフレスパイラル」が懸念されるなかで、不透明感は依然として払拭されない状況にありました。
 信用金庫の主取引先である中小企業は、景気低迷が続くなかで、受注や売上の減少、単価の引き下げ、更には収益の悪化に苦慮され、業況悪化が一段と鮮明になってきました。また、当金庫が行う観音寺・三豊地区の中小企業景気動向調査からも同様の状況が読み取れます。
 一方、金融面においては、昨年12月にいわゆる「中小企業者等金融円滑化法」が制定・施行されたことに伴い、体制整備を図り、中小企業や住宅ローン借入れ者に対して、貸付条件の変更など金融の円滑化、コンサルティング機能への取組みを強化してまいりました。また、郵貯民営化の見直しについては色々議論されているところですが、今後の影響等を見極め対処せねばならないと考えております。
 このような環境下で、当金庫の地域金融機関としての果たすべき機能・役割がますます重要になっています。その期待に応えるべく、中小企業の再生支援、ビジネスマッチング、創業支援、農業ビジネスの支援等に取組んできたところであります。
 平成21年度末の預金残高は2,318億48百万円、期中87億30百万円増加いたしました。貸出金残高は991億86百万円、期中15億29百万円の減少となりました。
 一方、収益面では、金融市場の好転から決算内容は大幅な改善となりました。経常収益は48億96百万円と前期に比べ1億32百万円の増収となりました。また、業務純益は20億36百万円、経常利益は14億79百万円となり、当期純利益は10億16百万円、前期に比べ6億81百万円の増益となりました。そして、金融機関の安全性・健全性等を示す自己資本比率は21.27%から21.47%へ上昇、不良債権比率は2.86%から2.81%に改善され、財務体質は一層強固なものとなりました。
 さて、平成22年度は、国内景気の本格回復にはなお時間を要するものと思われますが、中国を中心とする世界経済の回復、自動車産業を中心とする急速な生産・在庫調整の一巡、政策効果、環境対策による需要の創造等により、悪化局面を脱し横ばいから緩やかではあるが回復局面へと転ずることが期待されています。しかし、各国の財政問題が表面化するなど依然として先行き不透明感が拭い去れず、また、当地域の景気につきましても、引き続き厳しい環境が予測されます。
 こうした厳しい環境下ではございますが、私たちは地域とともに歩む協同組織金融機関として、創業の理念、精神を遺憾なく発揮し、地域の持続的発展に貢献してまいる所存であります。
 また、本年は新長期経営計画『かんしん「つなぐ力」発揮2009』の2年目の年となることから、引き続き「地域密着型金融の深化」「独自性のさらなる発揮」「永続性ある経営の確立」を経営の3本柱に掲げ、一層の基盤強化にも努めてまいります。
 今後とも皆様のなお一層のご支援とご愛顧を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。



平成22年6月
理事長  石井和男