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『地域密着型金融推進計画』の進捗状況

平成21年4月〜平成22年3月


 当金庫では、平成15・16年度を集中改善期間とした「リレーションシップバンキングの機能強化計画」、続く平成17・18年度を重点強化期間とした「地域密着型金融推進計画」と、4年間にわたり地域密着型金融の様々な取組みを進めてまいりました。
 平成19年度からは「地域密着型金融推進計画」を恒久的な施策と捉え、一層の取組みを行いました。これからもお客様の視点に立ち、『Face to Face』の精神の下、経営理念である「地域のすべての人に、すべての企業に、しあわせと繁栄をもたらし、地域社会の発展に貢献する。」を実現すべく役職員一同、全力で取組んでまいります。

平成21年度に行った主な施策は以下のとおりです。

1. ライフサイクルに応じた取引先企業の支援強化
(1) 創業・新事業支援への取組み
 商工会議所等及び日本政策金融公庫との業務提携や、本部と営業店の連携による創業・新事業創設に対する情報収集により、地域の活性化と発展に貢献してまいりました結果、平成21年度で、創業支援資金として9先、86百万円、新事業支援資金として4先、105百万円を実行しました。
(2) 経営改善支援・事業継承支援への取組み
 地域金融機関としてお客様と共に学び、地元企業をサポートすることを目的に経営コンサルタント業の株式会社タナベ経営と業務提携し、「かんしん経営塾」を平成19年3月から2年間(平成19年3月〜平成20年12月)計8回の勉強スケジュールにより開講しました。この結果、お客様との密度の濃いコミュニケーションとお客様同士の異業種交流も芽生えました。第1期の勉強会終了後、多くの方の要望により引き続き「かんしん経営塾」第2期を会員数98先(平成22年3月31日現在)、2年間10回の勉強会スケジュールで平成21年3月11日に開講しました。平成21年度は、当初のスケジュールの通りゲスト講演を含み5回の勉強会を実施しました。平成21年度、延べ出席者数は275名でした。
(3) 事業再生への取組み
 香川県中小企業再生支援協議会の積極活用を行った結果、平成21年度の再生計画策定済企業は2先でありました。内1企業先に対しては、初めてDDS(資本的劣後ローン)による金融支援に取り組みました。
2. 事業価値を見極める融資手法をはじめ中小企業に適した資金供給手法の徹底
 当金庫は、事業のキャッシュフローを重視し、過度に担保・保証に依存しない融資の推進を図るべく、原則として第三者保証を求めない「商工会議所・商工会メンバーズビジネスローン」を推進してまいりました。また、中小企業の資金調達方法の多様化を図り「金庫保証付私募債の引受」、「シンジケートローン」へも積極的に参加しております。
 平成21年度の主な事業価値を見極める融資実績としては、商工会議所・商工会メンバーズビジネスローン22件84百万円、金庫保証付私募債の引受1件50百万円、シンジケートローン1件100百万円、売掛債権担保融資12件47百万円でありました。
3. 地域の情報集積を活用した持続可能な地域経済への貢献
 地域の情報を集積し、一人ひとりのお客様に見合った金融商品・サービスの提供や経営指導・相談ニーズに対応するため、観音寺・三豊地区の資本金1億円未満の中小企業261社〜269社を対象に、毎年4回景気動向調査を実施しております。また、平成21年6月には個人のお客様を対象に「窓口アンケート」を実施し1,500部中、有効回答1,475部を得ることが出来、お客様の声を経営改善や利便性向上に反映させております。